ワンポイント(用語解説他)


潜熱(せんねつ)と顕熱(けんねつ)ってなぁに?

  
潜熱(せんねつ)とは、物質が「固体」「液体」「気体」と変化するときに、その状態変化の際に費やされる熱量をいいます。

つまり、水が氷になる際の『凝固熱』・氷が水になる際の『溶解熱』、水が蒸発して水蒸気になる際の『気化熱』・水蒸気が水になる際の『凝縮熱』があります。

  • 例. やかんに15℃の水を入れ、熱し続けるとやかんに入れた水は100℃になって、そこからは温度が上がらずに "水" が "水蒸気" に変わります。 また、水を冷やし続けると0℃に達してからは温度が下がらなくなり、 "水" は次第に固まって行き "氷" になります。

このような状態変化の際に費やされる熱量が潜熱です。




これに対して顕熱(けんねつ)とは、物質の状態は変わらずに、温度変化する際に費やされる熱量をいいます。

  • 例. やかんに15℃の水を入れて、90℃まで熱を加えた場合に、 "水" という液体の状態は変わらずに温度だけが変化します。このときの温度変化が顕熱です。

温度変化は、実際に水温計で測ることができる(顕れる)ことから顕熱と呼ばれます。