給湯器
一般家庭用を対象として考えた場合に、給湯器の種類は大別すると次のように分類されます。
1. 電気給湯器
①電気温水器
②自然冷媒ヒートポンプ給湯器(エコキュート)
2. ガス給湯器
①瞬間式ガス給湯器
②潜熱回収型ガス給湯器(エコジョーズ)
3. 石油給湯器
①石油給湯器
②高効率直圧式石油給湯器(エコフィール)
これからそれぞれの給湯器に関する特徴やしくみについて解説していきます。
1. 電気温水器およびエコキュート
①電気温水器
熱源に電熱ヒーターを使用するもので、貯湯タンク内に85℃程度に沸かしたお湯370~460L前後を蓄えておき、昼間に使用します。
昼間の時間帯においてもお湯を沸かすことはできますが、ランニニングコストを抑えるためにも、タイマー制御等を用いて深夜電力時間帯に運転される方式が普及しています。
②自然冷媒ヒートポンプ給湯器(エコキュート)
自然冷媒(Co2)を利用した熱交換式の電気給湯器で、「エコキュート」と呼ばれています。
しくみは、エアコンと同一の原理で大気中の熱を冷媒で回収し、その熱でお湯を沸かすというものです。
燃焼式の給湯器および電気温水器は、理論上投入したエネルギー以上の熱エネルギーを取り出すことはできませんが、エコキュートを始めとするヒートポンプ式の給湯器は、大気の熱を移動させるしくみを持つため、投入したエネルギーを超える熱エネルギーを得ることができます。
そのため、この方式はCo2排出抑制の切り札として注目されており、機種によっては政府の補助金を得ることができるものもあります。
詳しくは、こちらをご覧ください。
一般社団法人 日本エレクトロヒートセンター
尚、平成22年度の補助金業務は終了しました。
2. ガス給湯器
①瞬間式ガス給湯器
設置場所により屋内設置型、浴室内設置型、パイプシャフト内設置型、屋外設置型に分類されます。
一般家庭用としては、浴槽の追い焚き機能を併せ持つ風呂給湯器が多く利用されています。
コンパクトで場所をとらないため、都会部の住宅やマンション等で使用される傾向があります。
また、給湯圧力が高いため、能力の高いもの(24号以上の能力をもつもの等)であれば3箇所同時給湯の際も圧力低下が少なくてすみます。
↓こちらの情報(マル得情報)もご覧ください。
給湯器&シャワー(販売終了)
有効期限:2010年6月30日まで
②潜熱回収型ガス給湯器(エコジョーズ)
通常のガス給湯器の熱効率が80%であるのに対して、およそ20%高い熱効率(なんと熱効率95%)を実現したものです。
従来型は、バーナー上部の熱交換器に、水が直接入り加熱させるという構造であったため、200℃前後の熱を大気中に放熱しており、20%もの熱を損失していました。
エコジョーズは、今まで捨てていたこの排熱を再利用することに成功し、80℃まで下げることが出来るようになりました。
これにより、熱効率は上述の95%を達成しました。
使用ガス量もおよそ13%も削減できるため、ランニングコストの節約も可能にしています。
3. 石油給湯器
①石油給湯器
石油(灯油)バーナーによる給湯器です。
主に経済的効果(低ランニングコスト)を期待して、浴槽等の給湯に使用されます。
かつては、ランニングコストの観点より寒冷地や都市ガスの供給のない地域での採用例が多く見られましたが、昨今では原油価格の高騰やオール電化の普及に伴い、電気給湯器へのシフトが続いています。
②高効率直圧式石油給湯器(エコフィール)
これまで石油給湯器の熱効率は83%でしたが、このエコフィールを使用すれば95%という優れた熱効率を実現することができます。
このしくみについては、前述のエコジョーズと同様にこれまで大気中に捨てていた約200℃の燃焼ガスを利用して、二次熱交換器を用いて再加熱することにより、熱効率を大幅に高めています。
弊社では、これらすべての給湯器の新規設置および取り替え設置工事をおこなっております。
特に、お取り替え工事については、既存の配管に問題のある場合を除いて、出来る限り手を加えなくて済むようなご提案をいたします。
これにより工事費用と工事に要する時間を最小限に抑えることが出来ます。